8月12日 Kyohei Takano

戦争の面影を今の刻む街、広島。
今日はその広島滞在の最終日。私たちは広島などの学生を交え日米広島学生会議と称し、地元の方々を巻き込んだ大きなシンポジウムを開催した。総勢百名を超える参加者が九つのグループに別れ、それぞれ核に関するトピックについて議論し合い、シンポジウムでプレゼンテーションを行うという形だ。議論に費やせる時間は当日の午前中だけであり、必ずしも十分な議論ができたとはいえないだろう。ここでプレゼンテーションしたことが現在の世界の核状況に直接的な影響を与えるとも思えない。しかし、私たちは確かに広島という街で、核についての知識を共有し、真剣に考え、それぞれの意見を述べたのである。このことがどれほど世界に対して影響をもてるのか。この経験が種となり、皆の心の中に息づき、世界に二度と「広島」が生まれないための何かが形成されることを願ってやまない。