日米同盟と英米同盟〜歴史の中の二つの同盟〜

社団法人日米協会主催:「日米同盟と英米同盟〜歴史の中の二つの同盟〜」
講師:慶應義塾大学法学部准教授 細谷雄一先生
参加JASCer:堀沙織・竹内菜緒・武田尚樹・廣田隆介・古屋佑樹・ 高井竜輔(引率・ひとりだけ私服)
 昨日、日米学生会議OBかつ日米協会の会員でもおられる山本東生様のご厚意で、5名のJASCerが外国人記者クラブで行われた講演会に招待されました!4,000円分のビュッフェがタダで頂けるとあって、春合宿最終日に行われた招待権争奪じゃんけんは壮絶な戦いとなりました(笑)が、講演が行われた場所はかの有名な外国人記者クラブ!世界の政治家、スポーツ選手、芸能人の記者会見の写真が飾られた廊下を進むうちに、私達の緊張はピークに達しました。緊張が解ける間もなく会場に案内され辺りを見渡すと、年齢が二回りも違おうかという紳士達の視線が5名に集まりました。私達は、「自分達は場違いなところに来てしまったのだなぁ」と改めて実感しつつ、席についたのでした。

 席についてしばらく周りの方々と談笑した後に、4,000円のビュッフェを美味しく頂こうとしましたが、緊張感からか滑らかに喉を通りません。そうこうしている内に食事の時間が終わり、細谷先生の講演が始まりました。このビュッフェのためにお昼ご飯を抜いて来た私は、結局お腹が一杯にはなりませんでした(笑)

 細谷先生の講演はエネルギッシュな語り口と場を和ませるジョーク、そして歴史を色々な角度からバッタバッタと切っていく独特な手法で、一時間半という短い時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。特に印象に残ったのが、会場から「日本は今後確実に台頭してくる中国と、アメリカとの関係のどちらを重視すべきか?」という質問が出た際に、「日本ではよくアメリカか、中国かという二元論で外交を捉えがちだが、そもそも外交とは感情よりも国益を優先して行われるべきであり、その意味でアメリカが日本との同盟に価値を見出せるような国に日本はならなければならないし、中国との関係においても同様である。ゆえに、近年中国が存在感を増すにつれて高まっている中国脅威論は不毛であるし、日本が今後どうあるべきかという問いに対しては国民全体で考えなければならない。」という趣旨の回答をされました(間違っていたらすみません)。私はこのお話を聞いた際に、歴史の教訓をしっかり学び取って現在、そして未来へと活かしていくという歴史を学ぶ上での根本姿勢を思い出させられました。そして、改めて歴史を学ぶ意義を再確認すると共に、もう一度歴史を勉強し直したい衝動に駆られたのでした。

 講演後は、山本様と細谷先生及び参加者の方々からのお招きにより、スカイラウンジでお酒をご馳走になりました!後半では細谷先生とJASCer5名で直接お話をする機会を頂き、官僚機構の改革や日本版NSC国家安全保障会議)設立のお話から、失敗学、恋愛のことまで幅広くお話を伺うことができました。

 最後になりましたが、こんな素敵な機会を設けてくださった山本様と、エキサイティングな講演及び学生の至らない質問にユーモアを交えながら丁寧に答えてくださった細谷先生に、改めてお礼を申し上げます。(参加者一同)